みずぼうそうに一度かかったことのある子が、何年かたって再発したのが帯状疱疹です。他の人からうつったのではありませんが、他の人にうつります。うつされた人は、みずぼうそうになります。
症状
小さなブツブツの集まりが全身にひろがることはありません。おとなはとても痛がりますが、子どもはあまり痛がりません。1週間ぐらいでかさぶたになって治ります。
小さな水ぶくれが背からぐるりと胸まで肋骨に沿ってならびます。 顔や腰にできることもあります。
治療
痛みが強ければ、ぬりぐすりや痛み止めを処方します。症状によっては抗ウイルス薬を処方します。
家庭で気をつけること
あまり痛がることもなく元気でしょうが、みずぼうそうと同じと考えて、ブツブツがかさぶたになるまでは家の中にいてください。食事その他、いつもと同じ生活でかまいません。
保育所・学校
帯状疱疹であること、みずぼうそうと同じものであること、などを先生に連絡しておきましょう。1週間ぐらいたって、ブツブツが全部かさぶたになったら行ってかまいません。
★★ 院長より一言 ★★
ストレス、過労、日光刺激などで免疫力が低下すると、神経節の中に潜伏していたみずぼうそうウイルスが再度活性化して帯状疱疹を発症する、といわれています。
一度みずぼうそうにかかると体内に免疫(抗体)ができますが、年令とともにその免疫力も低下してきます。50才以上の方は、子供用の水痘ワクチンを接種すると再度抗体が増加し、帯状疱疹にかかりにくくなります。
特に高齢の方が帯状疱疹にかかると、神経痛様の痛みが続きつらい思いをしますので、予防のためにワクチン接種をお勧めします。(ただし、予防接種には健康保険は使えません。自己負担となりますが、当院では8,000円です)
なお、小児期にみずぼうそうワクチンを接種し、みずぼうそうにかからなかった人は帯状疱疹になる事はありません。