急に細い血管がもろくなって出血しやすくなる病気です。アレルギー性紫斑病、血管性紫斑病、シェーンライン・へノッホ紫斑病などと、いろんな名前で呼ばれます。
足や腕に紫斑が出る、強い腹痛や血便、関節が痛い・腫れる、手足がむくむ、などのいろんな症状が出ます。
紫斑などの症状は1〜2週間くらいで治りますが、くり返しておこることもあります。
腎炎になることがある
紫斑が出てから1か月以内に血尿や蛋白尿が出ることがあります。
腎炎の大部分は自然に治りますが、注意深く経過を観察することが大切です。
治療
紫斑に対する特別な薬はありません。
腹痛や関節痛がある場合は、痛み止めや、湿布などで治療します。
強い腹痛や血便が続くとき、腎炎になったときには、入院が必要です。
家庭で気をつけること
①静かに:主治医の指示にしたがって、激しい運動はやめましょう。
②食 事:腹痛や血便がなければ、食事はいつもどおりでよいでしょう。
③入 浴:元気がよければ、入浴してもかまいません。
こんなときは早めに診察を
強い腹痛や血便が続くときは、早めに診察を受けてください。
次の診察は
症状がとれても、数か月間は定期的に尿の検査をする必要があります。
保育所・学校
主治医から許可が出るまで休んでください。
★★ 院長より一言 ★★
アナフィラクトイド紫斑病より、血管性紫斑病やアレルギー性紫斑病という名前のほうがよく使われています。
小児の腎炎の原因としては、ここで述べたアナフィラクトイド紫斑病と溶連菌感染症が重要です。