◆これからの2か月間、安心できる育児ガイド◆
知っておくとドキドキしないですむこと
多くの赤ちゃんは1〜2か月のあいだよく泣くようです。泣いたのが「おなかが空いた」とか「おむつがぬれたからかえて」という合図だとすぐにわかることもありますが、なぜ泣くかわからないことも多いものです。哺乳のあと、ゲップがうまく出ないので「おなかが気もちわるいよう」と泣くこともあるのでしょう。
母親は経験を積むにつれて、赤ちゃんを抱いてあやしてあげたほうがいいときと、ほおっておけば泣きやむときの見分けがだんだんつくようになるものです。赤ちゃんがわけもわからず泣いて気むずかしく感じられる場合、それは親が不慣れなためでなく、赤ちゃんの性格によることも多いといわれます。
排便時に赤ちゃんが真っ赤な顔をしてりきむことがしばしばあります。母乳の赤ちゃんはときに3〜4日便が出ないことがあります。便秘になったのかと不安になるものですが、やわらかい便が出れば病的な便秘ではありません。便秘というのは、ヤギの糞のようにコロコロした硬い便になって排便時に出にくい状態をいいます。健康な赤ちゃんの排便の回数、便の色、硬さはいろいろです。
この時期にもっとも多い赤ちゃんの心配ごとの
第1位は、湿疹やおむつかぶれなど皮膚のこと。
第2位は、鼻汁、鼻づまり。
第3位が、お乳を吐く、哺乳量が少ないなどです。
いずれもほとんど3か月ごろには治ってしまいます。それまでに治らない湿疹は治療が必要になりますが、そう多くはありません。
父親の協力で乗り切る
赤ちゃんの授乳や泣きすぎで母親が眠らせてもらえないつらさは3か月ごろになるとずっとかるくなります。それまでのあいだ、父親が育児を積極的に手伝いましょう。
祖父母やその他家族の助力を得て、父親と母親が自分だけの時間をもつなどして、心身の健康を回復し、リラックスした気もちで育児ができるようにしたいものです。
2人目の赤ちゃんの場合には、上の子がねたまないよう気を配る必要があります。
健診のおすすめ
はじめての育児には心配なことが次々にあるものです。身近な方に聞いてもわからないことがありましたら、小児科医に電話でおたずねください。お力になれると思います。乳児健診は、病気の早期発見、早期治療のためばかりでなく、将来の病気を未然に防いで、より健康に育てるための最新のアドバイスを受けるチャンスです。安心できておトクなことです。
節目は、●1か月●3〜4か月 ●6〜7か月 ●9〜10か月 ●お誕生日です。
……では、3〜4か月健診でお目にかかれることを楽しみに。気がかりなことがあれば書きとめておいてください。
★★ 院長より一言 ★★