◆これからの3か月間、安心できる育児ガイド◆
まさかの事故を防ごう
ちょっと目を離したすきに赤ちゃんがベッドやテーブルから転落することの多い時期です。寝返りしないから大丈夫と油断すると、不思議にもずり動いて転落するものです。必ずベッドの柵はあげておきましょう。
熱い湯の入ったコップや電気ポットを赤ちゃんの手の届くところに置かないようにしましょう。やけどさせて悲しむ例の多いこと。パウダー類も赤ちゃんの近くに置かないこと。ひっくり返してパウダーを吸い込むと肺炎をおこします。
生活のリズムを規則正しく
昼間は起きていることが多くなり、夜つづけて眠る時間がふえてきます。睡眠時間もだんだん規則正しくしていくと、離乳開始がスムーズにできやすいものです。哺乳の間隔は4時間が目安です。
予防接種を忘れないで
ポリオは満3か月をすぎたら受けられます。集団接種の場合は、地域の広報紙をよくみて、接種日を忘れないようにしましょう。この他、BCG・三種混合ワクチン(百日咳・ジフテリア・破傷風)・ヒブワクチンも満3か月以降に受けることができます。
気になるが、さほど心配しなくてよいこと
指しゃぶり、髪や耳たぶをいじる、頭をぐるぐる回す、……これらは病気でなく、ただの「くせ」です。ようすをみるだけでいいのですよ。
お乳をよく飲み、体重が急速にふえている赤ちゃんが、4か月をすぎて急に飲まなくなることがしばしばあります。太りすぎないための生物の摂理のようです。しばらく待てばまた飲むようになります。
蛇足ひとこと
どんなお母さんも、赤ちゃんをあやす、話しかける、声を出したら答えてあげる、きょうだいがいれば遊ばせる、月齢に応じた安全なおもちゃを与える、などを自然にしていると思います。しかし、親に興味を示さない、夜通し眠らないというようなことがあれば小児科医にご相談ください。
職場復帰で乳児保育を依頼されるときの不安や、親がアレルギー体質で、離乳食でアレルギーにならないかという心配がありましたらご相談ください。
……では、6〜7か月児健診でお目にかかれることを楽しみに。
気がかりなことがあれば書きとめておいてください。
★★ 院長より一言 ★★