小川小児科内科医院

小川小児科内科医院

静岡県富士市中野569-4  TEL 0545-36-0321

              1才半児健診が終わったら

◆これから3歳までのあいだ、安心できる育児ガイド◆
むし歯はかわいそう、防ごう

1歳半でむし歯ができている子が7〜8%もいます。前歯のむし歯は2歳までが勝負といわれ、このあいだに予防できれば、その後もむし歯になりにくいといわれます。
寝る前に果汁や乳酸飲料など甘い飲み物を哺乳ビンで与えるとむし歯になりやすいのです。この時期にはコップで飲めるようになるので哺乳ビンは卒業しましょう。
ブラシによる歯みがきはまだできませんから、口の中の掃除はお母さんの役目。食後の口すすぎや、母親の指で歯の生えぎわや歯と歯のあいだのよごれをおとすなど、口の中を清潔に保ちましょう。
むし歯になって治療するときの痛み、通院に要する費用や時間を考えてみましょう。予防がおトクです。

事故によるケガも意識すれば防げます

●車に乗せるときは、つねにチャイルドシートを使用しましょう。
●道路の近くで遊ぶときは、つねに監視が必要です。この年齢の子は危険を理解できないし、「ダメ!」といわれたことを覚えてないものです。
●浴槽やプールのそばでは、子どもから目を離してはいけません。この時期の溺死の8割は浴槽でおこっています。

よい生活習慣にチャレンジ

できればきまった時間に就寝させるようにし、そのとき絵本を読んできかせましょう。言語表現を豊かにし、話しことばへの興味をまし、きく能力を高めます。寝つきもよくなることでしょう。
この時期には食べ物を全部自分で食べられるようになりますが、すききらいや小食がおこりやすくなります。子どもの自我がだんだん強くなるので、無理強いしないことが大切です。食事がいいあらそいの場になると、あとあとわるい影響が出てきます。
医師からとくに栄養上の問題点が指摘されないかぎり、その子どもの栄養がかたよっている心配はないのです。

トイレのしつけが始められるかも

子どもによっては、1歳半から2歳にかけてできることもあります。しっかりと歩けるようになると、「おまる」にすわることができるようになります。
昼寝のときにおねしょをしない、食事のあとでりきんだりする、おむつがぬれるとお母さんにシーシーと知らせる、などがみられるようになれば「子ども用おまる」を用意したり、おとなの便座に足台を使ったり、おむつをやめてトレーニングパンツにかえることもできます。
「いい子だね」とほめることが効果的です。おまるにすわらせるのは数分間で、出なかったら長くすわらせないことです。早くできるようになったからといって特別よいことがあるわけではありません。急がず、その子のペースにあわせて、始めたり待ったりしましょう。

最後にひとこと:子育てがうまくいかないと感じるとき(かんしゃくを起こす、おびえて母親にすがりつく、気むずかしい、攻撃性がつよい、ことばが遅い)は主治医にご相談ください

……では、3歳児健診でお目にかかれることを楽しみに。
気がかりなことがあれば書きとめておいてください。



★★ 院長より一言 ★★

いっさいはんじけんしんがおわったら

子どもの手

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