熱が出たり、腹痛、嘔吐や下痢がみられます。血便をみることも多く、ときに重症になります。
カンピロバクターやサルモネラ、病原性大腸菌、腸炎ビブリオ、エルシニアなどの細菌が原因でおこる腸炎です。カンピロバクター腸炎は汚染されたトリ肉、サルモネラ腸炎は汚染された肉や卵、あるいはミドリガメなどのペットが感染源となります。
治療
便の培養検査を行い、抗菌薬を処方することになるでしょう。嘔吐や下痢などの症状が強いときは、点滴や入院が必要になります。
家庭で気をつけること
①食べ物:水分と消化のよい食べ物を与えましょう。くわしくは「下痢のときの食べ物」の項を読んでください。
②入浴:下痢がおちついてきたらかまいません。シャワーでおしりをきれいに洗ってあげましょう。
③手洗い:手洗いをしっかりし、家族内での発生に注意しましょう。
こんなとき早めに診察を
①嘔吐や下痢をくり返し、ぐったりしてきたとき。
②腹痛が強まったり、血便が続くとき。
③高熱が続くとき。
次に受診するまでに
水分や食事の摂取量、下痢や吐いた回数、尿の回数などをくわしくメモしておきましょう。
細菌性腸炎にならないために
●肉や卵は加熱してから食べるようにしてください。
●生肉、とくにとり肉を調理した包丁やまな板をそのまま使って生野菜を切ったりしないでください。熱湯をかけ洗剤で洗ってから使用するのがよいでしょう。
★★ 院長より一言 ★★