目的は腎臓病の早期発見
学校検尿や3歳児健診、幼稚園や保育所での尿検査で軽い血尿や蛋白尿が見つかることがあります。このような尿検査は腎臓病を早く発見し、早く治療することを目的として行われます。
ほとんどは数年以内に治る
根気よく通院することが大切です。血尿や蛋白尿の程度が強くなり、さらにくわしい検査や治療が必要になることもまれにはありますが、ほとんどは数年以内に治ります。
定期的な尿検査が必要
はじめて見つかったときには血液を採って調べたり、エコー検査が必要なこともありますが、それで異常がなければ以後は定期的に尿を調べて、血尿や蛋白尿の程度が強くならないかをみていくことになります。
生活制限は不要
学校や園での生活に関しては、主治医に生活区分指導表を書いてもらってその指示にしたがいましょう。軽度の血尿や蛋白尿では日常生活の制限は不要です。家庭でも、主治医から特別の指示がなければ、食事や運動を制限する必要はありません。
起立性蛋白尿
体位性蛋白尿ともいいます。病気ではありません。立ったり、腰をまげたりするときだけ出る蛋白尿で、腎臓がわるいためではありません。蛋白が大量に出ることはなく、顔や体がむくんだり、尿の量が減ることもありません。普通の生活をしてください。もちろん運動や食事の制限はいりません。おとなになればなくなります。
★★ 院長より一言 ★★