細菌などによる病気に効く
抗菌薬は細菌などによる病気を治したり、ときには重症な病気から命を救ってくれる薬です。
細菌による病気:溶連菌性咽頭炎、細菌性肺炎、マイコプラズマ肺炎、百日咳、細菌性腸炎、尿路感染症、急性中耳炎、急性副鼻腔炎(蓄膿症)、細菌性髄膜炎、とびひ、など
ウイルスには効かない
ふつうの「かぜ」はウイルスが原因なので抗菌薬は効きません.
ウイルスによる病気:かぜ症候群、インフルエンザ、ウイルス性胃腸炎、突発性発疹、みずぼうそう、おたふくかぜ、風疹、手足口病、ヘルパンギーナ、プール熱、など
抗菌薬をもらったら
最後まできちんと飲みきりましょう。症状がよくなったから、熱が下がったからといって、途中でやめてはいけません。
抗菌薬をとっておく(?)
抗菌薬をとっておいて次の病気のときにとりあえず飲ませる、というのが一番いけません。病気のサインを中途半端に消してしまうので正しい診断ができず、病気をこじらせてしまうことがあります。
予防には使わない、長期には使わない
ふつうの「かぜ」のときに、肺炎や中耳炎を予防するために抗菌薬を飲む、というのはよくありません。効果がないばかりか体の中の菌のバランスが崩れたり、耐性菌ができたりして、かえって体に害になることさえあります。
抗菌薬の副作用
ときに下痢をすることがありますが、これはもともと腸の中にいる「よい細菌」までやっつけてしまうからです。治療が終われば下痢も治ります。
★★ 院長より一言 ★★