●おたふくかぜや夏かぜのウイルスが原因で、まれに髄膜炎をおこすことがあります。これを無菌性髄膜炎またはウイルス性髄膜炎といいます。
●熱が出て、頭がすごく痛くなり、何度も吐きます。
●意識がなくなったり、けいれんをおこすなどの激しい症状は、ふつうはありません。
●後遺症が残ることはほとんどありません。
細菌性髄膜炎では(無菌性髄膜炎との比較)
①高熱、意識障害、けいれん。 ②命にかかわることもある。 ③入院して強力な治療が必要。 ④後遺症が残ることもある。
家庭で気をつけること
①安静にしていることが一番大切です。
②頭が痛いときは解熱薬(アセトアミノフェン)を鎮痛薬として使ってかまいません。ただし解熱薬の使い方と同じように、一度使ったら6時間以上、間をあけてください。
③スープなどの水分を少しずつ、何度も飲ませるようにしましょう。
④食欲があれば食べさせてかまいません。食べ物の制限はありません。
こんなときはもう一度診察を
①けいれんをおこしたとき→ただちに受診を!
②うとうと、ぐったりしている→早めに受診
③熱と頭痛、吐き気が続くとき
④水分が十分にとれないとき
★★ 院長より一言 ★★
この項は無菌性髄膜炎(ウイルス性髄膜炎ともいう)についてですが、もう一方の無菌性ではない、すなわち細菌性(別名、化膿性)髄膜炎は大変怖い病気です。
細菌性髄膜炎に対してHibワクチン(商品名はアクトワクチン)という名前の予防接種があります。くわしくはここをクリックしてください。