●体の中の鉄分は、血(赤血球)をつくるときの大切な材料です。
鉄分の蓄えが少ないと血をたくさんつくれなくなって、貧血(血がうすい)になります
●思春期には体の急な成長のために鉄分が必要になります。とくに女性では月経のために鉄分が減り、貧血になります。不規則な食事やダイエット、過激なスポーツなども貧血の原因となります。
●貧血があると、顔色が悪い、疲れやすい、動悸や息切れ、いらいらする、などの症状が現れます。
貧血を治すには
①血液検査で鉄分の不足による貧血とわかったら、鉄剤を3か月ほど飲みましょう。
②鉄分の多い食品だけでは貧血を治すのは無理です。薬をきちんと飲みつづけましょう。
③ビタミンCを多く含む果物や野菜は、鉄分の吸収をよくします。
④定期的に血液検査をして、体の中の鉄分の蓄えが十分になったことを確かめてから鉄剤をやめます。
鉄剤を飲むと、便が黒っぽくなることがありますが、心配はいりません。
食べ物や食生活に注意する
治療が終わったあとも鉄分の多い食品をとるように心がけて、また貧血にならないようにしましょう。
鉄分の多い食品
レバー、肉類、卵黄、さかな、貝類、パン、みそ、大豆、とうふ、ほうれん草、じゃがいも(皮つき)、のり、など
スナック菓子の食べすぎや炭酸飲料・ジュースなどの飲みすぎはやめましょう。朝食をぬいたり、偏食、むら食いなどの習慣を改めましょう。
★★ 院長より一言 ★★