首のまわりやわきの下、股のつけね、頭の後ろなどにグリグリ触れるものがあります。お風呂などでたまたま触って気ずくことが多いようです。触ったり、押したりしても痛みはありません。表面はつるっとしていて、よく動きます。一つだけのこともありますが、いくつか触れることもあります。これは何だろうと心配になりますね。
★これはリンパ節です
リンパ節は身体のなかのいたるところにあり、病原体や異物が体内に入ることを防いでいます。血管や臓器のわきに広く分布していますが、身体の表面に近いところにあるものは、皮膚の上から触れることができます。
★放っておいていいですか?
気づいた時の大きさを覚えておいてください。2〜3週間たっても大きさに変化がみられなければ、心配なものではありません。
★こんな時は受診を
リンパ節がどんどん大きくなる、首や頭の後ろだけでなく、いろいろな場所のリンパ節が腫れてくる、などがあれば医師に相談しましょう。血液検査などを行うことがあります。ときには腫れているリンパ節を手術でとって調べることもあります。
★体を守るためにリンパ節が腫れることがある
腫れている場所の近くに傷がある、湿疹がある、あせもがある、おできがあるなどの場合は、外からの病原体や異物を防ぐためにリンパ節が腫れているのです。傷やおできが治れば、リンパ節も徐々に小さくなっていきます。
★★ 院長より一言 ★★
乳児で「頭を洗っていたら、後頭部に豆のようなふくらみを触れた」と心配して受診されるお母さんが時々います。このページで説明したリンパ節です。
風疹(三日ばしか)では耳たぶの後ろのリンパ節が腫れます。
首のリンパ節は伝染性単核症という病気や、結核、川崎病でも腫れます。
リンパ節とは別ですが、小学校4〜5年生で「乳首のあたりが腫れて、触ると痛い」といって受診される事があります。ほとんどが右か、左か片方です。これは乳腺が大きくなる準備で正常です。女の子だけでなく男の子にみられることもあります。