《乳児》
水ぐすりはそのまま、粉ぐすりは少量の湯ざましで、だんご状にして上あごにこすりつけ、その後、水、湯ざまし、ミルクなどを与えます。溶かすときはひとくちで飲める量にします。
1回分のミルクに混ぜると、全部飲まなかったりミルクぎらいになったりしますので、少量のミルクに溶かして薬を与え、それからおいしいミルクを与えます。
《幼児》
水ぐすりも粉ぐすりもなるべくほかのものに溶かさないで、そのまま与える習慣をつけましょう。あとが楽になりますよ。薬を嫌がるときには、本人が納得すれば何に混ぜてもかまいません。
☆牛乳、ヨーグルト、アイスクリームなどの乳製品に混ぜると苦味がやわらぎます。
☆スポーツドリンクやジュースに混ぜると、かえって苦味が強くなることがあります。
☆粉ぐすりを水に溶かし、凍らせて与えてもよいでしょう。
「1日3回」は、いつ飲ませるのか?
食事にとらわれず、起きている時間に等間隔に3回、を目安にしてください。
たとえば朝8時ごろ 昼2時ごろ 夜8時ごろなど
食前それとも食後?
食後は満腹で飲まなかったり、食べたものといっしょに吐いてしまうこともあるので、授乳直前や食前に飲ませるようにしてください。
★★ 院長より一言 ★★
粉ぐすりを水に溶かし凍らせる方法は、以前「伊東家の食卓」というテレビ番組で紹介されました。
その方法は
1)コーヒー用のミルクカップやゼリーなどの小さい容器を用意し、水でよく洗う。
2)そこに1回分の粉ぐすりを入れ、水を加えよく混ぜる。
3)それを冷凍庫で凍らせれば、粉ぐすり入りのアイスキャンデーの完成。
4)一度にたくさん作っておき、薬の時間に一個ずつ与える。
こうして作った「粉ぐすりアイスキャンデー」をお子さんに与えると、口の中で溶けても不思議と苦味を感じることなく、おとなしく飲んでくれる、という方法です。
アイスキャンデーにすると、その冷たさで舌にある味を感じる細胞が一時的にマヒし、苦味を感じないので飲みにくい薬も飲めるのです。