小川小児科内科医院

小川小児科内科医院

静岡県富士市中野569-4  TEL 0545-36-0321

              熱の測りかた

《熱のようすを教えてください》

いつ何度ぐらいあったか、は大切な情報です。忘れないでメモしておいて、主治医に教えてください。

《どこで測るのか》

● わきの下や耳の穴などで測ります。
● 肛門で測る場合は、わきの下より0.5〜1.0℃ほど高くなります。いつも同じところで測ってください。
*体温計をわきにはさんでしっかり抱く。熱を測るのはお母さんの大切な役目です。
   正常体温(わきの下)
     乳児36.3℃〜37.4℃
     幼児36.5℃〜37.4℃
     学童36.5℃〜37.3℃

《電子体温計・耳式体温計と水銀体温計》

☆ 水銀体温計は正確ですが、5分以上はさんでおくことが大切です。
☆ 短時間で測れる電子体温計・耳式体温計は便利ですが、水銀体温計よりいくぶん高く(または低く)出ることがあります。

《健康な子どもの体温》

● 体温は1日中同じ温度ではありません。朝は低めで、夕方は高めです。
● 運動をしたり食事をしたあとは、体温が高くなります。
● 赤ちゃんは厚着や暖房などの影響で、高く測れてしまうことがあります。おかしいなと思ったら、しばらくしてもう一度測ってみましょう。

《熱がある?平熱?》

● 平熱がどのくらいかを知っておきましょう。元気なときに1日4回(朝、昼、夕方、寝る前)、食事前の安静な状態での体温を測ります。
● 平熱より1℃以上高ければ、熱があると考えてよいでしょう。

★★ 院長より一言 ★★

体温計を脇の下にはさむと嫌がって暴れるお子さんがいます。この時、しっかり体温計をはさんでおかないと脇の下で体温計がこすれて、そのため実際より高い値になることがあります。体温計がこすれないよう、しっかり抱いて測ってください。

耳式体温計は、体温計の向きが正しく鼓膜にあたっていないと誤差がでやすいので注意が必要です。

最近、おでこに赤外線をあてるだけで1〜2秒で測れる体温計があります。
この体温計は、外気の温度の影響を受け易いので、寒い所にいた時などは、しばらく室温の中にいてから測りましょう。
「冷えピタ」などをはがして、すぐに測っても低く出てしまいます。

時々「この子の平熱は36.2度だから、37度もあると発熱です」などと言われるお母さんがいます。
本当は、ホームケアガイド本文で説明されているように、1日中同じ体温の人はいません。朝は低く夕方から夜に高めになるのが正常です。朝37度なら少し熱があるのかもしれませんが、夕方37度なら心配ありません。

ねつのはかりかた

子どもの手

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