てんかんはさまざまな原因でおこりますが、遺伝するものではありません。いろんな種類の発作がありますが、発作の種類に応じて処方された薬を規則正しく飲むことで発作を防ぐことができ、ほとんどふつうの日常生活を送ることができます。たいていはいずれ薬をやめてもよい日が来ます。これから長い旅ですが、希望をもってがんばりましょう。
薬を指示どおりに飲む
治療の基本の第一は薬を指示どおりに規則正しく飲み続けることです。一日も欠かしてはいけません。調子がよいからと自分勝手にやめたりすると、発作がおこることがよくあります。
薬を飲み始めてしばらくは、眠くなったり発疹が出たりすることもあります。そんなときは主治医に相談してください。病状にあった薬の種類や量がきまるまでにはいろいろあるものです。驚いて勝手に薬をやめたりせずに、すぐに主治医に知らせて指示を受けてください。
定期的に診察と検査を受ける
治療の基本の第二は定期的に受診して検査を受けることです。年に1〜2回の検査ですが、何年も続けますから、息切れしないように。
かかりつけ医・専門医・家族
検査や薬の調整は専門医が引き受けます。発作の手当やかぜなどの治療は主治医が引き受けます。二人の先生と家族がお互いに協力しあいながら、治療を続けていきましょう。
日常生活
発作がないときの日常生活、学校生活はとくに制限ありません。規則正しい睡眠と食事、排便に気をつけ、活気ある生活を送るほうが発作はおこりにくいといわれています。プールやマラソンなどの学校行事に参加してよいかどうかは、専門医の具体的な指示を受けてください。
★★ 院長より一言 ★★