高齢者肺炎球菌ワクチン
肺炎球菌感染症を予防するワクチンでニューモバックス®NPという名前です。また、令和６年４月からバクニュバンスという新しい肺炎球菌ワクチンも発売されました。
これまでにこのワクチンを接種したことがなく、以下①②にあてはまる人は定期接種として1回接種できます
①2023年度末までに65歳、70歳、75歳、80歳、85歳、90歳、95歳、100歳になる人。
②60〜64歳で、心臓、腎臓、呼吸器の機能に障害があり、身の回りの生活が極度に制限されている人。ヒト免疫不全ウイルス（HIV）で免疫機能に障害があり、日常生活がほとんど不可能な人。
5年以上の間隔をあければ２回目の接種が可能ですが、２回目以降は任意接種となり全額自費になります。
肺炎球菌感染症が重症化すると髄膜炎（ずいまくえん）や菌血症（きんけつしょう）などをひきおこし、侵襲性肺炎球菌感染症（IPD）と呼ばれます。このワクチンの一番の目的はIPDの予防です。
65歳以上の高齢者や脾臓を摘出した人、脾機能不全（鎌状赤血球など）の人は接種をお勧めします。
また、心臓や呼吸器、肝臓の慢性疾患、腎不全、糖尿病、慢性髄液漏、アルコール依存症、免疫不全状態の人も侵襲性肺炎球菌感染症にかかりやすいので接種をお勧めします。
ワクチンの禁忌
2歳未満の人は禁忌です。
★★ 院長より一言 ★★
