小川小児科内科医院

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静岡県富士市中野569-4  TEL 0545-36-0321

当院職員と、そのお子さん

子宮頸癌予防ワクチン「シルガード」について

 平成25年6月14日、厚労省は「子宮頸がん予防ワクチンの接種を積極的には勧めない」という決定をしました。
しかし、その後の研究で安全性が確認され、令和3年11月より通常接種が再開されました。その頃のワクチンは4価の「ガーダシル」でしたが令和5年4月から9価の「シルガード」に変更されました。


子宮頸がん予防ワクチン「シルガード」はヒトパピローマウイルス(HPV)の16型、18型、6型、11型の4種類の型(以上が4価のガーダシル)に加え31型、33型、45型、52型、58型の合計9種類の型に効果を発揮します。

子宮頸癌の多くはヒトパピローマウイルス(HPV)の16型と18型が原因となります。このウイルスは皮膚や粘膜に普通に存在しており、性交渉により感染します。したがって性交渉の経験がない10才代の女性がこのワクチンの最も良い対象になります。もちろん性交経験のある方にも効果は期待できますが、接種時にすでにこのウイルスに感染していた場合は、そのウイルスを排除したりする効果はありません。

1)小学6年生〜高校1年生相当の女性が対象ですが、標準的には中学1年生からの接種になります。
2)主な副反応は、接種部位の痛み、発赤、腫れです。
3)12才から15才未満の接種は2回で初回と初回より6ヶ月後に行います。
15才以上の方は3回接種で、初回、初回より2ヶ月、初回より6ヶ月に行います。
4)3回接種により、およそ20年間効果が持続します。
5)平成9年4月2日から平成19年4月1日までに生まれた方は救済措置として無料で接種を受けられます。

★★ 院長より一言 ★★
癌を予防できるワクチンは世界初です。
平成25年4月1日より国が定める定期予防接種に組み込まれました。
接種対象者は小学6年生~高校1年生の女性で、新中学1年生に対し市からの案内が郵送されます。